止血作用の高いチューメセント脂肪吸引

脂肪吸引で、余分な脂肪を除去する目的は同じでも、その方法は様々です。液体を注ぎ込んだり、超音波を利用したりします。液体を用いる方法で、よく利用されるのがチューメセント脂肪吸引です。
チューメセント法で用いる液体は、生理食塩水に止血剤、鎮痛剤を加えたものです。この液体を、脂肪吸引する部分に注ぎ入れます。おおよそ、取り除く脂肪と同量から、3倍ほどの液体を利用します。
チューメセント法が脂肪吸引に用いられる以前は、脂肪吸引での出血は危険なものでした。輸血が必要になることも少なく無く、出血量を抑えることは重要でした。チューメセント法で用いられる液体には、止血剤が入っているので、大量出血の危険が減りました。現在では、脂肪吸引で輸血を行なうことは、ほとんどありません。
皮下に液体を入れることで、カニューレをスムーズに動かすことができます。これも大きな長所です。
止血剤にはエピネフィリン、鎮痛剤にはリドカインという、局所麻酔剤などが使用されています。また、液体を注入することで、脂肪を柔軟にすることができます。除去する脂肪量が多くても、スムーズで吸引しやすいのです。チューメセントは、脂肪吸引の刺激を抑え、身体に掛かる負担を抑えることができます。